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夏だ!海だ!山だ!救急外来だ?!

本日のAカンファのタイトルはずばり『夏』です!もちろん主役は『熱中症』ですが、それ以外にも色々な役者が揃っています。当院の所在地は「都会か田舎かって言ったらどっちかと言えば田舎」みたいなところですが、周囲に緑が多いわけでもなく、海があるわけでもありません。溺れた人を助ける治療は?虫に刺された時にどうしたらいい?蜂は?蛇は?・・・正直あんまり知りません(´・_・`) 一生出会わないかもしれないけど、明日出会うかもしれない・・・今回のAカンファを利用して(?)、管理人も勉強してみようと思います。

 

  • 昔と今の『夏バテ』は違う.昔は単に暑さによるエネルギーの過剰な消費.今は気温と湿度の急激な変化による自律神経の乱れ+冷房による冷え+暑さで寝不足
  • 『低体温症』は夏だからこそ起こる!『薄着でエアコンをつけっ放し』『 熱中症で水をぶっかけ冷しまくり』『 夏山を甘く見て薄着で登山』 特に、『解糖系』の周辺温度低下→ATP生成速度が低下→筋肉、神経、内臓などの全般的な機能低下.32度までいくと危険!
  • 溺水のポイントはbystanderによるCPR『二次性溺水の確認』.飲酒、低体温、痙攣といった原因検索も大切.飛び込み後なら必ず頚椎損傷を疑うこと!
  • 溺水マネージメントのkey Number10溺水時間が10分以上、効果的な心肺蘇生開始まで10分以上、蘇生まで10分以上、水温10℃以下 など
  • ツツガムシ病は、知らないと死んじゃうかもしれない病気!北海道以外のどこでもみられる.5-14日の潜伏期→39度以上の高熱→2日目頃から体幹部を中心とした全身に、2-5mmの紅斑・丘疹状の発疹が出現→5日目頃に消退.特徴的な刺し口(発赤と軽度腫脹、水泡から潰瘍化).重症例ではDICや多臓器不全→死亡!
  • マダニが仲介するライム病は、慢性遊走性紅斑を来たす第1期、関節炎や髄膜炎を来たす第2期、中枢神経が障害される第3期へと進行.治療はテトラサイクリン系
  • 蚊に刺された後に水庖・潰瘍を形成したら、慢性EBV感染症の可能性を考慮しよう
  • 蜂の毒素量はたいしたことないが、アナフィラキシーは少量で発症.2回目にアナフィラキシーになる確率は30~60%.アナフィラキシーの対応は絶対暗記!
  • 日本で注意すべき蛇はハブ、マムシ、ヤマカガシ.沖縄ならハブ・本土ならマムシ、疼痛・腫脹が軽ければヤマカガシと考える.すべての蛇咬傷にショックやDICの可能性あり!
  • 『流行性角結膜炎』(潜伏期8~14日→急激に眼瞼の浮腫、流涙.耳前リンパ節の腫脹を伴うことあり)、『咽頭結膜炎』(潜伏期5日→4~5日間に渡る39~40℃の弛張熱、頭痛、倦怠感→咽頭発赤、強い咽頭痛→眼球結膜充血が3/4に出現 )、『手足口病』(潜伏期2~7日→口腔前部の粘膜疹.径4~8mmの発赤に囲まれた水疱ができ潰瘍化)、『ヘルパンギーナ』(潜伏期間は2~4日で、感染期間は咽頭で1~2週間、糞便より3~4週間.急な高熱、咽頭痛、嚥下困難.嘔吐や腹痛)などは抑えておこう
  • 潜水後にみられる『減圧症』と『動脈ガス塞栓症』は、とにかく『そういった疾患があること』を知っていることが重要!
  • 日焼けは火傷!「たかが日焼け」と思わないこと.紛らわしい『日光過敏症』は、原因薬剤ニューキノロン類テトラサイクリン類 、利尿剤、カルシウム拮抗剤 三環系抗うつ薬など)がないかチェック

 

忙しくて海にも山にも行けない研修医のみなさんに、少しでも夏気分を味わってもらおうと・・・余計なお世話ですかね(^_^;)

 

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