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日本の医療の“近未来予想”

今回の総選挙、自民党が歴史的大勝を収めましたね。結果については予想通りでしたが、ここまでの圧勝とはねぇ。実際は“圧勝”というよりも、前回民主党を支持していた人達が、イマイチよくわからない『第三極』に流れただけみたいですが・・・。それにしても、2005年の小泉郵政選挙で自民党は296議席、2009年の政権交代選挙では民主党が308議席、今回は自民党が294議席・・・いやぁ、この国は迷走していますね(汗)。

 

ま、個人のブログではないので管理人の見解は置いておいて(^_^;)、自公連立で325議席と衆議院で2/3を超えてしまいましたので、この政権の政策が、そのままこの国の進む道になる可能性が高くなったわけです。その是非はともかく、今後この国の進む医療の体制が少し読みやすくなったことは確かです。医療従事者である以上、ある程度把握しておく必要があると思います。色々な論点があると思いますが、以下の3点が柱ではないでしょうか。

 

・後期高齢者医療は基本的に現行制度を継続

 

民主党政権下では、基本的に後期高齢者医療制度を廃止し、高齢者医療制度の見直し、特に療養病床の再編成策の見直しの方向でした。自民党の政権公約では、「後期高齢者医療制度は廃止とせず、『平成30年まで延長となった介護型療養施設のあり方』は見直し」となっています。「名前が機械的で冷たい」、「定められた報酬が少なく、十分な医療が受けられない可能性がある」、「国が公然と“姥捨て山”を作った」といったネガティブな意見もありますが、現役世代と高齢者の負担の公平化をはかる“まずまずの”制度だと思います(介護保健については「介護保険・・・知っていますか?」をご覧下さい)。何より、完全に医療現場に根付いている制度ですので、現場の混乱を考えると良かった・・・かな?

 

・TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への条件付き参加

 

以前このブログでも書きましたが(「猫も杓子もTPP・・・」)、医療とTPPの関連は大きな問題です。自民党の政権公約には「『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り、 TPP交渉参加に反対」という、なんとも漠然とした表現がされています。 要するに「『聖域』を作るならTPP交渉に参加しますよ~」という立場です。医療に関しては一応『聖域』に入っているようですが・・・正直、これに関しては眉唾です。もともと、自民党の体質は徹底的な『アメリカ追従』です。ご存知の通り、現在のTPPは当初のもくろみとは違い、完全にアメリカ中心の制度になってしまっています。そして、TPPの最大の狙いは1500兆円に及ぶ日本の金融・保険資産な訳です。実は、次期総理大臣の安倍総裁が官房長官を務めた小泉内閣は、アメリカからの圧力で、“医療の市場化”を受け入れているのです。今後、日本の医療制度がターゲットになるのは目に見えています。せっかく世界最高レベルの医療制度があるのに・・・。

 

・「統合医療の推進」を提言

 

民主党政権下でも言われていましたが、自民党も「『統合医療推進』の推進」を掲げています。『生活の質を高める統合医療の推進』を明記し、政権公約で「統合医療は、現代西洋医学に伝統医学や各種健康法を組み合わせることで、より効果的で安全性が高く、心のケアにも重点を置いた患者中心の医療を目指す」としています。さらに、「厚生労働省に統合医療の研究機関を設置し、各種健康法の安全性と有効性の調査・研究を推進し、その情報を公開する。また、統合医療のための教育、人材育成、実践のための環境整備や心身医学的なアプローチの普及などに取り組む」としています。また、「予防医学」の大切さも提示しています。患者様にとっても大切な提言だと思いますし、総合診療の内容とリンクしている内容ですので我々としては有難いのですが・・・「で、具体的にはどうしたらいいの?」っていうが正直なところです。

 

その他、勤務医の処遇改善、診療所の機能強化で必要な地域医療を確保、ワクチン接種の推奨(公明党にすり寄った?!)などなど・・・是非実施してもらいたい内容ばかりです。もっとも、以前の自民党も民主党も同じこと言っていましたが(-。-;

 

「個人的な見解は置いておいて・・・」とか書きながら、思いっきり個人的な見解を書いてしまいました。スミマセン(^_^;)

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