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“プライマリ・ケア”の時代・・・キターヽ(´▽`)/!

内科の研修医制度が新しくなることは、研修医のみなさんはご存知だと思います。色々な理由があるようですが、専門性が進みすぎた結果、サブシペシャリティ専門医の内科診療能力の低下が著しいことが、専門医制度変更理由の一つのようです。そのため、①専門医制度は二段階制とする (基本領域とサブスペシャルティ領域) 、②専門医の認定は各学会ではなく中立的第三者機関で行う、③ 専門医育成は研修プログラムに従って行い、中立的第三者機関は研修プログラムの評価・認定、研修施設のサイトビジットを行う、④総合診療専門医を基本領域に位置づける、といった基本方針が打ち出されています。個人的には、やっぱり④!ずっとやってきたことが報われた気分です(ToT)

 

総合診療専門医を基本領域に位置づけた理由は、以下の理由なんだそうです。

 

  • 「頻度の高い疾患と傷害、それらの予防、保健と福祉など、健康に関わる幅広い問題について、我が国の医療体制の中で、適切な初期対応と必要に応じた継続医療を全人的に提供できる医師」と定義
  • 既存の大学や大病院での総合診療部門のみならず、地域の小病院や診療所も含めてその育成に取り組むべき
  • 今後の急速な高齢化や地域の状況などを踏まえ、健康に関わる幅広い問題に対して適切な初期対応などを行う医師が特に必要となることから、総合的な診断能力を有する医師を新たな専門医の仕組みに位置づける
  • 他の領域別専門医や他職種と連携して、地域の医療、介護、保健などの様々な分野において、リーダーシップを発揮しつつ、多様な医療サービス(在宅医療、緩和ケア、高齢者ケアなど)を包括的かつ柔軟に提供するとともに、地域における予防医療・健康増進活動などを行うことにより、地域全体の健康向上に貢献することが期待される

 

「この国の医療を復活させるカギは“プライマリ・ケア”だ!」といったところでしょうか。実際、プライマリ・ケアの研究として有名な、Whiteらのスタディからも明らかです。これは、ある地域における16歳以上の成人1000人を1カ月間観察したスタディで、どのように健康問題を解決したかを検討したものです。その結果、750人は病気や怪我など、何かしらの体調不良がありました。その多くはセルフ・ケアなどで対処されましたが、250人は医療機関で医師に関わっています。そのうち9人が入院し、5人が他の医療機関に紹介となり、たった1人が大学病院に紹介入院となった、というものです。50年前の報告ではありますが、2003年に米国で行われた類似のスタディでも、状況に大きな変化がなかったということです。病院へのアクセスが良い日本で、そのままこの数値を当てはめることはできないかもしれませんが、少なくとも健康問題の多くはセルフ・ケアやプライマリ・ケアの現場で対処することが出来るわけです。

 

かいけつ

 

ここで『プライマリ・ケア』について、改めて定義してみましょう。

 

健康問題の大部分に対応し、家庭と地域の広がりの中にあって、統合的で受診しやすいヘルスケア・サービス

 

・基本要素は“ACCCA”で構成される。

Accessibility(近接性)

Comprehensiveness(包括性)

Continuity(継続性)

Coordination(協調性)

Accountability(責任性)

 

“ACCCA”は日本プライマリ・ケア連合学会が提唱している概念で、「プライマリ・ケアとは何ぞや(*_*)?」という質問によく答えてくれています。

ACCCA

結局のところ、『プライマリ・ケア医』とは『どんな悩みにも乗ってくれる、古き良き時代の街のお医者さん』なんですよね。そこにしっかりとしたエビデンスを下敷きにし、専門医おの密接な連携を行い・・・言うは安しですが(^_^;) 日々努力です。

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