Home > ブログ > すれ違い・・・気付いていますか?

すれ違い・・・気付いていますか?

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。・・・ま、今年も相変わらず「お正月って言われても・・・」って感じでしたが(^^ゞ

新年一発目は、あまり堅苦しくない話からスタートします。突然ですが、次の文章を、何にも考えずに“さらっ”と読んでみてください。

 

『パソコンに搭載されるメモリは、複数のメモリチップを基盤に埋め込んで配線し、メモリソケットに差し込むための端子を装備したメモリモジュールのかたちで販売されています。モジュールの端子には、SIMM、DIMM、RIMMなどの種類があります。ただし、それぞれの仕様は異なっているため、互換性はありません。購入する際には、パソコンのマザーボードのソケットに対応したモジュールを選びます。現在、多くのパソコンで使われているタイプはDIMMとなっています。中のメモリチップには、DRAM、SDRAM、DDR SDRAM、DDR2 SDRAMが使われています。メモリの性能はチップにより左右されており、DRAM<SDRAM<DDR SDRAM<DDR2 SDRAMという具合に高速となっています。また、RIMMはパソコン用としては最も高速となっており、メモリチップにはRDRAMが使われています。SIMMはあまり使われていません。』

 

はい、この段階で理解出来た人(-_-)/?!・・・よほどパソコンに慣れている方ならともかく、ほとんど何も残りませんよね。これ、パソコンのトラブルを解決する方法を“解りやすく”解説したサイトの中の『パソコンのメモリを増設する方法』の一部です。もちろん、このサイトの批判をしている訳ではありません。むしろ、非常によくまとまったページです。言いたいことは、「患者様にとって、我々の行っている説明も同じかもしれない」ということです。

 

例えば『生検』という言葉。「口からカメラを入れて、出来物がある場合は生検します。」なんて、結構使いますよね。この言葉の一般的な理解度って、どの程度だと思いますか?何と、“38.5%”しかないんです。これは国立国語研究所の作成した「『病院の言葉』を分かりやすくする提案」というウェブサイトに載っていたデータです。このサイト、『国民の言語生活の実態をとらえ、そこに問題が生じていれば、改善に向けてどのような工夫を行えばよいか』ということを、かなりしっかりしたデータを基に提案しており、是非一読をお勧めします。代表的な用語の認知率/理解率は以下の通りです。

 

患者

 

言葉の誤解もあります。以前に読売新聞で取り上げられえていた言葉に『標準的治療』があります。「当院でも標準的な治療が受けられますから安心して下さい。」と言った場合、我々医療人は『ガイドラインなどで推奨されている現時点で最良の治療』を思い浮かべるんじゃないでしょうか。でも、一般の方々にとっての『標準的』は『平均的』、つまり、『松・竹・梅』で言えば『竹』なんです。今提示されている標準的な『竹』の治療を受けるなら、『松』の治療を求めてしまうのも当然ですよね。こういった言葉の積み重ねが、大きなギャップになっていきます

 

あとは、医療現場で使われている略語。『ケモ』、『プシコ』、『カルチ』、『レベル』といった言葉です。患者様に直接使うことはないかもしれませんが、回診中に何気なく言っているんじゃないでしょうか。もしかしたらその言葉、患者様との距離を離しているかもしれません(目の前で業界用語で話していたら、「何スカして内緒話しているんだよ!」って思われるかも・・・)

 

以前も書きましたが、やはり医者―患者の間には、残念ながら『高い壁』があります。そして、医療現場のコミュニケーション能力は、一般社会に比べて非常に低いことは否定できませんそれをいかに個々人が自覚し、噛み砕き、患者様に還元できるか・・・偉そうに言える立場ではありませんが、是非研修医の先生方には考えていただきたい問題です。

 

XkmF67AP

Home > ブログ > すれ違い・・・気付いていますか?

メタ情報

Return to page top