Home > ブログ > 花粉症と戦う(≧∇≦)/!

花粉症と戦う(≧∇≦)/!

みなさん、花粉症は大丈夫ですか?日本人の約30%が罹患している、言わずもがなの国民病です。幸い管理人は大丈夫ですが、いつ発症するか分かりません、毎年この時期はちょっとドキドキしています(^_^;)

 

ちなみに、日本で花粉症が広がったのは戦後の高度経済成長が大きく関係しているそうです。おもしろいサイトを見つけましたので、患者様との雑談に是非使ってください(花粉症対策:花粉が増えた理由)。

 

アレルギー性鼻炎に関しては、2011年のLancetに素晴らしい総説が載っていました(The Lancet, vol 378, Dec.17/24/31,2011)。改めて言うまでもないのですが、Lancetの総説って、本当に“痒い所に手が届く”内容ですよね。これだけで、普段疑問に思っているアレルギー性鼻炎の「(=_=)?」が、全部解決してしまいました。役に立ちそうなポイントだけを以下にまとめます。まずはサラッと読んでみて下さい。

 

  • アレルゲンと結合したIgEが肥満細胞に 付着しヒスタミン放出することで、くしゃみ、鼻漏、鼻の痒みといった初期鼻反応を起こす。後期鼻反応は炎症細胞流入による鼻閉。
  • アレルギー性鼻炎の8 割は20 歳以下で発症する。
  • アレルギー性鼻炎は一年中持続的な粘膜の炎症あり風邪で悪化する
  • アレルギー性鼻炎は喘息、鼻炎、副鼻腔炎、結膜炎を合併する全身炎症反応である(鼻炎をみたら常に汎気道障害の可能性を考えること
  • アレルギー性鼻炎は副鼻腔開口部を塞いで副鼻腔炎起こす。
  • 季節性アレルギー性鼻炎の7 割、通年性鼻炎の5 割で結膜炎を併発する。
  • アレルギー性鼻炎は治療しないと上気道疾患に進行することがある。
  • 両親にアレルギーあると子供のアレルギー性鼻炎のオッズ比は3.1 になる
  • 血管運動性鼻炎などアレルゲンによらない鼻疾患を鼻過敏症とよび、神経機構が関連する。
  • 鼻過敏症は温度変化、エアコン、タバコなどで誘発される。
  • アレルギー性鼻炎の確定診断は皮内反応か血清IgE 検査だが、後者は偽陽性、偽陰性あり。
  • 鼻フィルター はアレルギー性鼻炎に有用。
  • 第 1世代抗ヒスタミン薬は鎮静作用から作業効率、学業成績低下を起こす。
  • 軽症アレルギー性鼻炎は経口または点鼻第2 世代抗ヒスタミン薬、中等症、重症アレルギー性鼻炎には点鼻ステロイド
  • ロイコトルエン拮抗薬(オノン®、シングレア®、キプレス®)は鼻閉に有効。
  • 点鼻ステロイド薬のフルチカゾン(フルナーゼ®)は安全性が高く、すべての鼻炎症状に使える。長期使用で全身的影響なく小児にも安全に使える
  • インタールの効果は弱い。
  • 抗コリン点鼻薬は鼻漏のみに有効。
  • 血管収縮薬(プリビナ®、コールタイジン®、トーク®)は鼻閉のみに有効。
  • 減感作療法もアレルギー性鼻炎の治療に有効であり、鼻炎の自然歴、喘息への進展を変える唯一の治療法である。
  • 生食洗浄は小児、妊婦で薬量減らしたい時に有用。
  • 皮下免疫治療は薬で効果ない時、薬の副作用大きい時のみとすること。

 

これを踏まえた上で、『鼻アレルギー診療ガイドライン2013年度版』に掲載されている以下の表をおさえておきましょう。

 

あれくすり

 

あれ治療2

 

ちなにみ、それぞれの薬の効果は以下の通りです。

 

ゆうこうせい

 

実際の感覚では、ロイコトルエン拮抗薬はあまり効く印象はありません。ただ、鼻詰まりに効く薬があまりないので、仕方なく処方しているのが本音です。実際、前述のLancetでも薬の有用性は『点鼻ステロイド>減感作療法>点鼻抗ヒスタミン薬>ロイコトルエン拮抗薬』としています。

 

という訳で、実際の具体的な薬の使い方をまとめておきますので、ご参考までに(^-^)

 

  • まずは、アレルゲンからの回避が最大の治療であることを説明。
  • 季節性鼻アレルギーの診断が確定している場合、花粉の飛び始める季節(通常2月中旬)から第二世代抗ヒスタミン薬(アレジオン®,エバステル®,ジルテック®,リボスチン®,タリオン®,アレグラ®,アレロック®,クラリチン®,ザイザル®,ディレグラ®)を前倒しで開始
  • 軽症の場合は、まず第二世代抗ヒスタミン薬。
  • 軽症でも、症状の増悪傾向があれば遊離抑制薬のインタール®、リザベン®やサイトカイン抑制薬のアイピーディ®を追加。
  • 鼻閉症状が強ければ点鼻血管収縮薬のトーク®やプリビナ®、鼻汁症状が強ければ抗コリン薬のフルブロン®・・・よりも、躊躇せずに点鼻ステロイド薬。
  • 中等症以上になったら、躊躇せずに点鼻ステロイド薬のフルナーゼ®,ナゾネックス®,アラミスト®,エリザス®を追加。鼻閉が強ければ、効果をあまり期待せずにロイコトルエン拮抗薬(オノン®,シングレア®,キプレス®)も追加。
  • 重症でも原則的には同じ治療だが、あまりに症状が強いときは、点鼻血管拡張薬のプリビナ®を使ってもいいが、耐性がつきやすいため10日程度の使用に留める。
  • そこそこのエビデンスもあるので、小青竜湯の使用も積極的に。

 

くしゃみ

Home > ブログ > 花粉症と戦う(≧∇≦)/!

メタ情報

Return to page top