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頭の痛い“頭痛”の話

本日のAカンファのテーマは『頭痛』でした。

頭痛って、実は研修中に改めて学ぶことって少ない主訴だと思うんです。もちろん、くも膜下出血や髄膜炎など緊急性の高い二次性頭痛に関しては、勉強する機会も多いと思いますし、救急外来などで経験していることも多いと思います。じゃあ、片頭痛や緊張型頭痛の診断をしっかりつけて、適切な薬を処方して、適切な服薬指導をして・・・となると、ちょっと怪しくないですか?専門科に進む前に、ぜひ押さえておいて下さい。

 

・頭痛の分類は、とりあえず『国際頭痛学会の大分類』を利用しよう。
・一次性頭痛と二次性頭痛の鑑別は“SNOOPアプローチ”
・片頭痛は思春期発症が多く、女性の方が男性より約4倍多い。
・拍動性や片側性にはこだわらない!『日常生活を妨げる』『ジグザグや瞬き、暗点など前兆がある』『悪心・嘔吐を伴う』『光過敏・音過敏・光過敏』『チョコレート・チーズで誘発』などのキーワードに注意。
・片頭痛の“POUNDスコア”は必ず覚えよう。4つ当てはまれば尤度比 24、2つ以下の場合は尤度比 0.41。
・慢性頭痛ガイドラインで最も推奨度が高いのはトリプタン系製剤だが、アセトアミノフェン+アスピリン、アスピリン、イブプロフェンなどもgood。
・即効性ならイミグラン、携帯のしやすさならゾーミッグ・・・かな?
・緊張型頭痛は両側性の絞められるような痛みで、持続時間は30分から7日間とバラバラ。吐き気や嘔吐などの前兆はなく、通常の活動では増悪しない。ストレスが誘因になることも多い。
・お勧めの運動はクロール!推奨度の高い薬はNSAIDSや抗うつ薬。
・神経頭蓋の頭痛だけじゃなく、顔面頭蓋の頭痛(緑内障副鼻腔炎う歯顎関節症)や頸椎症も考える。
・二次性頭痛のスクリーニングは『突発』『増悪』『最悪』
・くも膜下出血はERの頭痛患者のうち1~4%を占める。 典型的な症状が揃うことは少ない(Typical is atypical/Atypical is typical
・要注意なのはsentinel bleeding
髄膜炎でも15%は発熱なし(発熱の特異度45%,Joltの特異度60%)。
Jolt accentuation test+Neck flexion test→ SnNout /Kernig sign+Brudzinski sign→SpPin
・白血球増多の感度29%、特異度56%、CRP上昇は感度50%、特異度44%とほとんど診断に寄与しない。
高齢者の頭痛をみたら側頭動脈炎を疑う。側頭部の熱感・動脈怒張はあまり役に立たない。『側頭動脈圧痛』『顎跛行』『Marcus Gunn瞳孔』などがあれば赤沈亢進の確認を(感度96%)。
・緑内障の特徴は急激な眼痛または頭痛、悪心・嘔吐、充血、視力低下、虹輪視など。 毛様充血(角膜輪部付近の結膜充血)、角膜混濁、対光反射減弱~消失などもチェック。
・やっぱり大切な“Red flag sign”

 

頭痛診療は奥が深いですが、それだけ他の人と差をつけられるんじゃないかな?次回は12月14日(水)17時30分より『咳』についてのレクチャーです。是非参加して下さい!

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