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突然の頭痛!・・・くも膜下出血?

「突然バットで頭をガ〜ンってされたみたいな痛みでしたよ!」なんて会話、医療面接で聴いたことありますか?教科書的には有名な表現なんですが、多分本当に殴られた人なんてあんまりいないだろうし(ブツブツ・・・)。以前『頭の痛い“頭痛”の話』でも書かせていただいた通り、くも膜下出血は“Typical is atypical/Atypical is typical”な疾患です。絶対見落としが許されない、でもどうしても見落とされちゃう・・・救急外来でも訴訟対象の上位にくる疾患です。みなさんも日々の診療で“頭を悩ませている”ことと思います。そんな中、ちょっと心強い報告が2010年のBritish Medical Journal(BMJ)に載っていました。

 
Perry JJ et al. High risk clinical characteristics for subarachnoid haemorrhage in patients with acute headache: prospective cohort study. BMJ. 2010 Oct 28;341:c5204. doi: 10.1136/bmj.c5204.

 
カナダ・オタワ大学救急部が中心となったプロスペクティブなコホート研究。救急機関、1,999例の『神経学的な異常がみられず、かつ一時間以内に痛みがピークに達した非外傷性頭痛患者』が対象。

 

  • 1,546人が『人生最悪の頭痛』と表現した。
  • 実際にくも膜下出血だったのは130人。
  • くも膜下出血は①頭部CTでくも膜下腔の出血像、②脳脊髄液中のキサントクロミー、③脳血管撮影での陽性所見のいずれかと定義。
  • 13の病歴に関する因子と3つの検査所見が、くも膜下出血と有意な相関を示した。

これらの因子を組み合わせて、3つのルールを作成。
 

ルール1:40歳以上、項部の痛みあるいは硬直の訴え、意識消失、労作性頭痛

ルール2:救急車による搬送、45歳以上、1回以上の嘔吐、拡張期血圧>100mmHg

ルール3:救急車による搬送、収縮期血圧>160mmHg、項部の痛みあるいは硬直の訴え、年齢45~55歳

 

これらルール1〜3のくも膜下出血に対するそれぞれの感度は100%!
特異度はルール1が28.4%、ルール2が36.5%、ルール3が38.8%(約に立たず・・・)。
・・・普段『突発』『増悪』『最悪』の千葉大学生坂先生ルール?だけで戦っている立場としては、嬉しいデータですね(^^)
 

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